財布の仕立て ~切れ目・へり返し・念引き・菊よせ~

財布の仕立てを見れば、商品のクォリティがわかる

クロコダイル革で製作された財布の品質を見極める際に、革の質感やミシンの縫製部分をチェックするのと同時に、
ヘリの仕上げの美しさや、手間のかけ方をチェックすることで、その商品の耐久性やクォリティを判断できます。

特に下記の4つの項目を見ていただけると、商品によって違いがあることがわかると思います。

  1. 木端(こば)仕上げ 切り目
  2. へり返し
  3. 菊よせ
  4. 念引き

【木端(こば)仕上げ 切り目ともいいます】

革同士を重ねて縫製した後にカットし、磨きをかけて仕上げる方法です。
縫製した後の最後の仕上げの工程になります。

重ねてカットした後に、染料により色を入れます。
専用の仕上げ材を塗布し磨き上げます。

磨きの道具は、柔らかな生地、木製の磨き棒、樹脂製の磨き棒、紙やすりなどを使用します。
何度かの工程を経て磨き上げられた、木端面は艶やかな光沢感があり、商品全体が引き締まります。

何度も圧力をかけて磨いていますので、熱も加わりその断面は非常に硬くなって耐久性の向上にも効果があります。

へり返しなどの仕上げの何倍も時間がかかりコストも高くなりますが、永く使えるため商品価値としては高い評価ができると思います。

また、へり返しの仕上げと大きく異なる点は、何年か使ってこばが擦れてきた場合でも再度磨き直しをすれば、木端面(こば面)の再生ができるという点です。

クロコダイル革の鞣しはヌメ革(牛革)と違って、柔らかく染め上げています。
木端(こば)仕上げのできる経験と知識を持ったクロコダイル商品の職人は数少ないと思います。

【へり返し】

へり返しとは、製品の端の部分を表から裏面にかけて革を巻き込むように覆います。
そうすることで、端のカット面が隠れて美しく仕上がります。
多くの製品はへり返しという技法で仕上げられており、こういったディテールの品質で全体の品質が決定づけられます。

【菊よせ】

へり返したコーナーの部分は革が寄せ集まってきます。
コーナーのへり返し部分は革が弧の中心に寄ってきますので、菊の花のような模様を描きます。
この菊の花びらがより細かく均等に描かれた商品がより美しく、丈夫であるといえます。

【念引き】

念引きはへり返しや切れ目処理をした後に熱ごてで線を描きます。

線引きすることで、製品全体が締まって見えるという効果があります。

また、へり返しした部分は接着剤で張り付けられているわけですが、熱を加えることで接着の強度が上がります。
念引きをしていることで長期的な品質維持にもかかわってきます。

財布などの端の仕立ての方法をご紹介いたしました。
見た目の雰囲気も違いますし、経年変化やメンテナンスに関してもメリットデメリットがありますので、
それぞれの特徴を理解したうえで商品を見極めていただきたいと思います。


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