職人の手によって産まれ変わった、お母様の形見のお財布

クロコダイルの長財布から二つ折りのお財布へリメイク

今回のご依頼内容は、お母様の形見である長財布を形を変えてご自身でお使いになられたいとのことでした。

<お問い合わせ内容>
ワニ革の長財布のリメイクについて伺います。
角が剥げて気になっています。
亡母の形見なので、リメイクして使い続けたいと思います。
希望としては、使える革の部分を新しい小型の財布(二つ折り財布)にしたいと思います。
お願いする場合、どの様な行程になりますか?

  1. お手持ちの長財布をメールで送ってもらいました
  2. 製作できる二つ折りのお財布のご提案
  3. 長財布をパーツごとに解体
  4. 縫製、仕上げ

【お手持ちの長財布をメールで送ってもらいました】

まずは、お手持ちのお財布のデザイン、傷み具合を大まかに把握しご希望のリメイクができるかどうかの判断をします。

そのため、お手数ですがお財布を写真で送っていただきました。

メジャーをあてて全体の様子が分かり、おおよその検討をつけることができました。

【製作できる二つ折りのお財布のご提案】

3つのデザインでご提案させていただき、その中からご希望の物を決めていただきました。

内側の革は、クロコダイルを再利用できるほど面積がございませんでしたので、新規の牛革を使うこととしました。

牛側につきましても、数種類の色の中からお選びいただけます。

革芸人のホームページに掲載の商品はもちろん、それ以外のデザインでもご希望の物がございましたら製作は可能です。

【長財布をパーツごとに解体】

早速、お手持ちのお財布を送っていただき、状態をチェックしました。

クロコダイルの革のフシの部分が少し擦れて、白っぽくなっているのが見てうかがえます。

特に角の部分は新品の状態からの変化が大きいように思えます。

また、クロコダイルに限らず、皮革全般に言えることなのですが製作されてから長い時間がたっていると、皮革の強度が極端に落ちている場合がございます。

数十年ほど前に製作されたものだと、紙のように手で切れることもございます。

これは鞣しの方法や使っている薬品などの種類によって変わってきますが、革の強度は再加工できるかどうかの判断基準となります。

この時点で、強度が弱くお断りさせていただくこともございます。

今回は、角の部分は心配がありますが、製作に使う部分は中央のほうですので問題はないと判断し、このまま進めさせていただくことになりました。

【縫製、仕上げ】

もちろん通常の製品でも失敗は許されないのですが、特にリメイクの場合は、お客様の商品をお預かりして製作するのですから、二つとない材料を使うことになります。

細心の注意を払い、そのお客様がどんな気持ちでこの商品を心待ちにしているかをイメージしながら製作します。

そうすることで、製品の仕上がりにも現れてくると思っています。

これが心をこめてモノづくりをするということではないかと思います。

少し話がずれましたが、こちらが完成した二つ折りのお財布です。

後日、無事にお手元にお届けされて、お礼のメールをいただきました。

私どもスタッフもほっと安心しました。

クロコダイルなどの皮革に限らず、お財布やバッグに使われている材料は丈夫なものも多く、長持ちします。

そして、今回のようにお母様の思い出の品を形を変えて手元に置いておける。

形見とは大切にタンスの中にしまっておくべきものもございますが、こうして手元に置いておくことができるものもあるということは素敵なことだと思います。

今回はそんなお手伝いが出来たことに感謝いたします。

これからも心のこもった仕事をさせていただきたいと思います。

▶革芸人のリメイクについて

革芸人ではご購入前に革見本をお配りしています。

革芸人の製品に使用しているクロコダイルはすべて日本国内染色。
クロコダイル特有の色・艶を、実際に触れて感じてみてください。
ご希望のお色がございましたらフォームからお伝えください。

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